イスラエル軍の攻撃のあったガザのモスク跡地(23日)=ロイター

【エルサレム=共同】パレスチナ自治区ガザの保健当局は22日、北部ベイトラヒヤのカマルアドワン病院が21日にイスラエル軍の無人機攻撃を受け、電力と水の供給を失ったと発表した。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長はX(旧ツイッター)で「深刻な懸念」を表明。復旧の見通しは立っておらず、患者に影響が出る恐れがある。

イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍は先月上旬からガザ北部を包囲し、激しい攻撃を続けている。テドロス氏は病院が北部で機能している二つのうちの一つだったと指摘。入院患者80人中8人が集中治療室(ICU)にいると説明し、病院への攻撃停止を訴えた。医療スタッフら6人の負傷も明らかにした。

イスラエル軍はガザ各地で攻撃を続けており、パレスチナ通信は23日、南部ハンユニスで避難民のテントや住宅に爆撃があり、9人が死亡したと報じた。イスラエル軍が「人道地区」に指定した地域だったとみられる。

ガザ保健当局は、昨年10月に戦闘が始まって以降、ガザ側の死者は4万4176人になったと発表した。

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