ガザ地区では食料不足の悪化が懸念されていて200万人以上が人道的支援を必要としています。
UNRWAのラザリーニ事務局長は18日にスイスのジュネーブで記者会見を開きました。
このなかで16日にガザ地区で食料を運んでいたおよそ100台のトラックが襲撃を受け、銃を突きつけられて物資を強奪されたことを明らかにしました。
ラザリーニ事務局長は「4、5か月前まではトラックによる運搬を手助けする地元の住民がいたが、今や完全にいなくなった。南部は地域のギャングが抗争する地域になっていて支援活動が不可能な環境になっている」と述べ、このままでは支援活動が難しくなるとの認識を示しました。
支援物資が安全に届けられるようにするためなどの国際法上の法的義務を、イスラエル当局が無視し続けているとUNRWAは非難の声明を発表しています。
ラザリーニ事務局長は「このような形で国連機関の活動が締め出されてしまえば、世界に40から50あるほかの紛争でも同じように支援活動が妨げられてしまいかねない」と懸念を示しました。
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