【ドバイ=AFP時事】サウジアラビアで今年、外国人への死刑執行が急増し、16日までに101人が処刑されたことが国営メディア報道に基づく集計で分かった。既に通年で34人だった2022年と23年の約3倍に達している。
国別ではパキスタンが最も多い21人で、イエメンが20人、シリアが14人で続く。直近では16日に南部ナジュランで、麻薬密輸罪に問われたイエメン人の処刑が行われた。
ドイツに拠点を置く人権団体「欧州サウジ人権組織」は「サウジが1年で100人の外国人を処刑したことはこれまでなく、過去最多だ」と指摘している。国全体では、17日までに274人に対して刑が執行された。サウジは22年、それまで3年間停止していた麻薬関連の死刑執行を再開しており、件数を押し上げた可能性がある。同国は死刑に斬首を採用しているが、執行方法は公表されないことが多い。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、23年のサウジの死刑執行数は、中国とイランに次いで世界で3番目に多かった。
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