アメリカのバイデン大統領は17日、ブラジルの熱帯雨林、アマゾンを訪問しました。

ホワイトハウスによりますとアメリカの現職大統領がアマゾンを訪問したのは初めてです。

バイデン大統領は、ヘリコプターでアマゾンを上空から視察し、気候変動の影響について説明を受けたほか、森林保護区を訪れて環境保護に取り組む先住民の指導者らと面会しました。

訪問を終えたバイデン大統領は「環境か経済か、どちらか1つを選ぶ必要はない。両立できる。アメリカで進むクリーンなエネルギーへの革命を否定したり遅らせようとしたりする者もいるだろう。しかし、世界中の国々がクリーンなエネルギー革命を利用して前に進もうとしているときに逆行させることがあってはならない」と述べました。

バイデン大統領としては、およそ2か月後に政権に返り咲くトランプ次期大統領が、化石燃料の増産を明言していることを念頭に気候変動対策の重要性を改めて訴えるねらいがあると見られます。

バイデン大統領は18日からブラジルのリオデジャネイロで開かれるG20サミット=主要20か国の首脳会議でも各国と気候変動対策を協議するとしています。

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