米物流大手の求人広告(ワシントン)

【ワシントン=赤木俊介】米労働省が1日発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人件数(季節調整済み、速報値)は848万8000件だった。前月から32万5000件減少し、市場予測(870万件)を下回った。21年2月以来、約3年ぶりの低水準だった。

3月は建設業で求人件数が18万2000件減った。金融・保険サービスでも15万8000件減った。一方で、州・地方政府の教育サービスでは求人件数が6万8000件増えた。

3月の解雇件数(政府部門は除く)は143万7000件だった。前月から15万5000件減った。採用件数(政府部門は除く)は前月から27万3000件減り、510万9000件となった。

労働省が4月5日発表した3月の雇用統計を基に計算すると、3月は失業者1人に対し1.32件の求人があった計算となる。失業者1人に対する求人件数は前月(1.36件)から減った。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は1日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「労働市場の需要サイドは依然として強いが、2、3年前の極めて高い水準からは冷え込んでいる。 それは求人数にも表れている。 JOLTSはその証拠だ」と指摘した。

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