【シリコンバレー=中藤玲】米グーグルは14日、米アップルのスマートフォン「iPhone」向けに、自社の生成AI(人工知能)「Gemini(ジェミニ)」の対話型アプリの提供を始めたと発表した。世界のスマホ出荷台数で2割弱のシェアがあるiPhoneの利用者にアプローチする狙いがある。
ジェミニのアプリは対話型で、簡単な文章を打ち込めば素早く画像を生成する機能などが使える。AIと音声で自然に会話できる機能「ジェミニライブ」も搭載し、日本語を含む13言語に対応した。
これまでiPhoneの利用者は検索アプリの「グーグル」などからしかジェミニを使えなかった。グーグルのOS(基本ソフト)「アンドロイド」を搭載するスマホに加え、iPhone専用のアプリも設けることで、利用者の裾野を広げる。
アップルは10月下旬に自社の生成AI「アップルインテリジェンス」の提供を始めた。新機能を使えるのは、当面はiPhoneの言語を英語(米国)に設定した場合に限られる。音声アシスタントの「Siri(シリ)」に米オープンAIの対話型AI「Chat(チャット)GPT」が連携する機能は12月の開始を予定している。
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