【ロンドン=共同】アイルランドは29日に総選挙を実施することを決めた。ヒギンズ大統領が8日、ハリス首相の要請を受けて下院を解散した。来年3月が実施期限だが、連立与党の支持が安定しており、早期に国民の信を問う。4月に同国史上最年少で首相になったハリス氏に審判が下る。定数は2020年前回総選挙の160議席より増え、174議席を争う。
バラッカー前首相の突然の辞任に伴い37歳で首相に就いたハリス氏の支持率は上昇しており、早期の総選挙で長期政権の土台づくりを狙う。
今年6月の地方選では、ハリス氏が率いる統一アイルランド党と、連立政権を組む共和党の中道右派2党の合計獲得議席が野党シン・フェイン党を大幅に上回った。同時実施の欧州連合(EU)の欧州議会選でも与党両党が、それぞれ最多の議席を獲得した。
経済や移民対策が争点になる。米大統領選でトランプ氏が勝利したことで、米国との貿易に変化が起きる可能性があり、各党が訴える対米政策も注目される。
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