【シリコンバレー=藤生貴子】民泊仲介大手の米エアビーアンドビーが7日発表した2024年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比10%増の37億3200万ドル(約5700億円)だった。市場予想(37億2000万ドル)をわずかに上回った。新規市場と位置づけるアジア太平洋地域や中南米で宿泊や体験プランの予約件数が増えたことが寄与した。
純利益は69%減の13億6800万ドルだった。繰延税金資産の計上で発生した一過性利益がなくなったため。7日の米株式市場の時間外取引で、株価は同日終値に比べ一時約3%下落した。
7〜9月期の宿泊や体験プランの予約件数は1億2280万件だった。前年同期に比べて8%増となり、同時期としては過去最高となった。7月は低調だったものの、パリ五輪が閉幕した8月中旬以降に民泊需要は回復しているという。
24年10~12月期の売上高は23億9000万〜24億4000万ドルを見込む。7日に開いた決算説明会でブライアン・チェスキー最高経営責任者(CEO)は「10~12月期は7~9月期よりも予約が増える」と述べた。
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