香港のホテルで7日から始まったイベントでは、鹿児島県産の芋焼酎や黒糖焼酎を使って、現地のバーテンダーが考案した4種類のオリジナルカクテルが最上階のバーで提供されています。

焼酎などの蒸留酒は、海外ではカクテルのベースに使われることが多く、考案されたカクテルにはアルコール度数が通常より高い40度ある焼酎も使われています。

鹿児島の食材を使ったさつま揚げや焼き鳥、それに黒豚のカツ丼も販売され、訪れた人たちが焼酎のカクテルとともに楽しんでいました。

訪れた地元の男性は「口あたりがとても爽やかです。焼酎でカクテルが作れるなんて思いもしませんでした」と話していました。

イベント初日の7日は鹿児島県の塩田知事も訪れ、今回、カクテルを考案するなど香港での焼酎の普及に取り組んでいるバーテンダーのデベンダー・セーガルさんに「かごしま焼酎大使」の委嘱状と記念品が贈られました。

セーガルさんは「焼酎が持つ歴史そのものもそうですが、商品も個性的で味わい深く、大きな将来性があると思う」と話していました。

焼酎の日本国内の市場規模はライフスタイルの変化などを受けて縮小傾向が続いているほか、輸出額も去年は16億円余りと日本酒の20分の1以下にとどまっています。

鹿児島県の塩田知事は「焼酎の消費拡大に向けては海外への販路開拓が重要だ。いろいろな飲み方のスタイルがあるが、受け入れやすい形で提案し、プロモーションをしっかり行って販路を広げていきたい」と話していました。

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