【ニューヨーク=斉藤雄太】米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領の当選が確実になったことを受け、6日の米株式相場は大幅高で始まった。ダウ工業株30種平均は前日比の上げ幅が一時1300ドルを超えた。トランプ氏が選挙戦で訴えた減税延長など米経済を押し上げる政策や規制緩和への期待から、景気に敏感な銀行株の上昇が目立つ。
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多くの機関投資家が運用で参照するS&P500種株価指数やハイテク株中心のナスダック総合株価指数も一時2%ほど上昇した。選挙戦でトランプ氏を支援した起業家のイーロン・マスク氏が率いる電気自動車(EV)大手テスラの株価は一時14%高になった。
大統領選と同時に5日投開票された連邦議会選では共和党が上院の過半数を確保し、下院でも優勢となっている。共和党が大統領と上下両院を押さえる「トリプルレッド」と呼ぶ状態なら政策の実現度が高まるとの期待も株高を促した。
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