10月29日から30日にかけて、スペイン東部のバレンシア州などで発生した記録的な大雨による洪水では、車や橋が流されるなどし、甚大な被害となっています。
スペインのサンチェス首相は2日、テレビ演説を行い、これまでに少なくとも211人が死亡したことを明らかにしたうえで軍と警察などあわせて1万人を追加で派遣して行方がわからない人たちの捜索を急ぐ考えを強調しました。
これまでに60人以上が亡くなったバレンシア州パイポルタでは、いたるところに泥水やがれき、土砂がたまっていて、道路には土砂に埋もれた車両が積み上がっています。
住民たちは住宅や商店などから土砂をかき出したり、荷物を運び出したりして片付けに追われていました。
また、大勢のボランティアがバケツやスコップなどを手に徒歩で訪れ、住民の清掃活動を手伝っていました。
被災地では、停電が続いている地域もあるほか、道路や鉄道が寸断されている場所も多く、復旧に向けた作業が急ピッチで進められています。
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