▼ChatGPT 米新興企業のオープンAIが2022年11月に公開した対話型の人工知能(AI)。次に来る単語を予測して文章をつくる「大規模言語モデル(LLM)」と呼ぶ技術が基盤だ。ネット上の大量のデータを学習したLLMをもとに、利用者の質問に対し人間のように巧みに受け答えができる。英語だけでなく日本語など複数言語に対応するのも特長だ。

文章や画像を瞬時につくる生成AIが普及するきっかけとなった。今では世界で毎週2億5000万人が使う。有料利用者も1000万人を超える。オープンAIに対抗し、米グーグルが「ジェミニ」、米アンソロピックが「クロード」とそれぞれ対話型AIを投入した。技術・サービスの開発競争が激しさを増す。

基盤となるモデルの性能向上に伴い機能を増やしてきた。オープンAIは9月、数学的思考力を高めたLLMや、人間同士のように利用者とAIが音声で会話する機能を追加した。新たにネット検索サービスも備えることで利便性を高め、多くの利用者を囲い込む。

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