スペイン東部バレンシア州を中心に発生した記録的な豪雨による洪水の被害が広がっている。スペインメディアによると、10月31日までに確認された死者は158人に上った。現在も救助隊が行方不明者の捜索を続けており、死者はさらに増える可能性がある。

 緊急対応にあたるバレンシア州当局の発表によると、同日夕までに州内では計155人の死亡が確認された。このほかに30日夜の時点で、隣接する中部カスティーリャ・ラ・マンチャ州と南部アンダルシア州で合わせて3人が亡くなっている。

 今回の被害を受けて、スペイン政府は31日から11月2日まで喪に服すよう国民に呼びかけている。サンチェス首相はバレンシア州を訪問後にX(旧ツイッター)で、「いま最も大切なことはみんなの命を守ることだ。あらゆる手段を使って復興に取り組む」と表明した。(宋光祐)

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