イスラエル軍は、ガザ地区でイスラム組織ハマスの戦闘員を掃討するための軍事作戦を続ける一方、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点などにも連日、激しい空爆を加えています。

岩屋外務大臣は、29日午後、レバノンのブハビーブ外相と電話で会談し、情勢への深刻な懸念を伝えるとともに、イスラエルとヒズボラの即時停戦を求める日本の立場を説明しました。

また、レバノン南部で平和維持活動にあたっている国連レバノン暫定軍が、イスラエル軍の攻撃を受けていることを踏まえ「すべての脅威を非難し、すべての関係者に、最大限の自制と外交的解決に真摯(しんし)に取り組むことを求めている」と述べました。

そのうえで、レバノンへの人道支援に加え、避難民が流入しているシリアにも1000万ドルの緊急無償資金協力を実施することを伝えたうえで、現地の日本人の安全確保に協力を求めました。

これに対し、ブハビーブ外相は、支援への謝意を示し、両外相は引き続き協力していくことで一致しました。

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