中国南部福建省の近くに位置する、台湾の金門島では、75年前の1949年10月25日に中国軍が上陸し、激しい戦闘が行われました。

25日は現地で戦死した兵士などを追悼する式典が開かれ、頼清徳総統が墓碑に線香や花輪を供え、黙とうしました。

このあと、頼総統は元兵士や戦死者の遺族などとの食事会に出席し「国家の主権と民主主義、それに自由のために戦った先人たちの犠牲と貢献を深く心に刻まなければならない」と述べ、謝意を示しました。

そして「われわれは民主的で自由な生活を大切にしており、いかなる外部勢力にも台湾の未来を変えることはできないし、変えさせない」と述べ、今月14日に台湾周辺で大規模な軍事演習を行った中国をけん制しました。

また頼総統は、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに北朝鮮の兵士が派遣されたと伝えられていることにも触れ、中国などを念頭に権威主義が協力と拡張を続けていると指摘しました。

そして「民主主義のパートナーとの協力を深め、ともに地域と世界の平和を守っていきたい」と強調し、軍事的な圧力を強める中国にアメリカなどと連携して対抗していく姿勢を改めて示しました。

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