中国の習近平(シーチンピン)国家主席は23日、訪問先のロシア・カザンでイランのペゼシュキアン大統領と会談した。習氏は中東情勢をめぐり、戦闘が続くパレスチナ自治区ガザでのできるだけ早い停戦が「緊張緩和のカギだ」と述べた。
中国外務省が24日に発表した。両氏は、新興国でつくる「BRICS」の首脳会議に合わせてカザンを訪れている。
発表によると、習氏は中国とイランとの関係について、世界情勢の変化の中で「戦略的意義はさらに顕著になっている」と述べ、「友好協力の発展が揺らぐことはない」と強調した。
一方、現在の中東情勢には「深い憂慮」を表明。「国際社会は一丸となり、国連安全保障理事会決議を確実に順守するよう各当事者に働きかけ、地域のこれ以上の混乱を避けるべきだ」と訴えた。両氏は中東情勢について意見を交わしたとするが、レバノン情勢にからむイランによるイスラエルへの攻撃などへの具体的な言及は発表では明らかにしなかった。
イランは、ガザ地区でイスラエルと戦闘を続けるイスラム組織ハマスや、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラを支援しているとされる。(カザン=畑宗太郎)
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