G20の財務相・中央銀行総裁会議には日本からは加藤財務大臣と日銀の植田総裁が出席し、初日は、途上国の気候変動対策などに向け、世界銀行など「国際開発金融機関」の機能強化について意見が交わされました。

日本時間の24日夜からは2日目の会議が開かれ、世界経済などをテーマに議論が行われる見通しです。

前回、ことし7月の会議では記録的な物価上昇がいくぶん落ち着き、共同声明で世界経済はソフトランディング=軟着陸する可能性が高まっているという見通しを示しました。

各国の中央銀行は物価の抑制から景気の下支えに軸を移し、ヨーロッパ中央銀行、イギリス、カナダに続き、先月にはアメリカのFRB=連邦準備制度理事会も4年半ぶりの利下げに踏み切りました。

また、中東情勢が一段と緊迫化しているほか、来月にはアメリカ大統領選挙を控え、経済だけでなく国際、政治情勢も転換点を迎えています。

こうした中、今回の会議では世界経済をどのようにソフトランディング=軟着陸に導くかが主要なテーマになる見通しで、政策面の連携が重要だという認識で一致できるかが焦点となります。

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