イギリスのヒーリー国防相とドイツのピストリウス国防相が23日、ロンドンで防衛協定に署名しました。
協定では、両国が連携しながらウクライナに必要な兵器を供与するほか、これまでより射程の長いミサイルや無人機を共同開発するとしています。
また、北大西洋と北海における潜水艦の監視を強化するためドイツの哨戒機をイギリスに配備するなどとしていて、ロシアに対する抑止力を強化する内容となっています。
このうち共同開発するミサイルについてイギリスのメディアは、ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用を決断した事態を想定し、モスクワが射程に入るものになるという見方を伝えています。
会見でヒーリー国防相は「合意は、敵対国への警告でもある。われわれはあらゆる侵略をともに阻止する」と強調しました。
ヨーロッパの安全保障をめぐっては、NATO=北大西洋条約機構が柱となっていますが、アメリカは11月の大統領選挙の結果次第では関与を弱める可能性も出ています。
ピストリウス国防相は「ヨーロッパの安全は当たり前のものではない。われわれはより多くのことをしなければならない」と述べ、アメリカへの依存度を減らす必要があるという認識を示しました。
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