イスラエル軍は今月に入ってガザ地区北部のジャバリアなどで攻勢を強め、これまでに多数の戦闘員を殺害したほか150人を拘束したなどと明らかにし、作戦が成果をあげていると強調しています。

パレスチナのメディアは23日、ジャバリアでイスラエル軍が病院付近を空爆するなどして医師や看護師を含む6人が死亡したと伝えました。

ジャバリアでは、これまでに2万人以上の住民が避難を余儀なくされていて、イスラエル軍は多くの人が破壊された街から歩いて避難する様子を公開しました。

こうしたなか、WHO=世界保健機関は23日からガザ地区北部で予定していた2回目のポリオワクチンの接種について激しい爆撃が続き、人道的な戦闘の休止が守られていないとして延期すると発表しました。

北部ではおよそ11万9000人の子どもたちが接種の対象ですが、民間施設への攻撃など危険な状況が続き子どもを接種に連れて行くことができないとしています。

WHOは、人道的な戦闘の休止が不可欠だと訴えていますが、状況は悪化の一途をたどっています。

ポリオワクチンの接種 激しい爆撃が続き延期

WHO=世界保健機関は23日、ガザ地区の北部で予定していたポリオワクチンの接種について激しい爆撃が続き、人道的な戦闘の休止が守られていないとして延期すると発表しました。

ガザ地区で衛生環境の悪化からポリオの感染拡大が懸念されるなか、WHOは今月中旬から地域ごとに2回目の接種を進めていてガザ地区の北部では23日からおよそ11万9000人の子どもたちを対象に接種を行う予定となっていました。

WHOは、ガザ地区北部の状況について民間施設への攻撃など危険な状況が続くなかで、子どもを接種に連れて行くこともできず、医療関係者も接種を実施できないとしています。

WHOはポリオワクチンの2回目の接種は1回目の接種から6週間以内に行う必要があるとして人道的な戦闘の休止が不可欠だと訴えています。

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