日本時間の24日午前7時半に始まるG20の財務相・中央銀行総裁会議は、アメリカのワシントンで2日間の日程で開かれ、加藤財務大臣や日銀の植田総裁が出席します。

前回、ことし7月の会議では記録的な物価上昇がいくぶん落ち着き、共同声明で世界経済はソフトランディング=軟着陸する可能性が高まっているという見通しを示しました。

各国の中央銀行は物価の抑制から景気の下支えに軸を移し
▽ヨーロッパ中央銀行、イギリス、カナダに続き
▽先月にはアメリカのFRB=連邦準備制度理事会も4年半ぶりの利下げに踏み切りました。

ただ、世界経済の先行きへの懸念は根強く、日銀の植田総裁は今月の講演で「アメリカをはじめとする海外経済の先行きは引き続き不透明だ」と指摘しました。

また、中東情勢が一段と緊迫化しているほか、来月にはアメリカ大統領選挙を控え、経済だけでなく国際、政治情勢も転換点を迎えています。

こうした中、今回の会議では世界経済をどのようにソフトランディング=軟着陸に導くかが主要なテーマになる見通しで、政策面の連携が重要だという認識で一致できるかが焦点となります。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。