21日、キーウを訪れたオースティン米国防長官=AP

【ソウル、キーウ=共同】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は23日、北朝鮮がロシアのウクライナ侵略を支援するためロシアに移動させた兵士らの人数が、既に計約3千人に達したとの見方を示した。ロ朝間で計画している1万人以上の派兵が12月ごろ現実となると見通した。国会の情報委員会で報告し、出席議員が報道陣に明らかにした。

オースティン米国防長官は23日、北朝鮮が派遣した兵士がロシアにいる証拠があると述べた。ロイター通信が伝えた。英国のヒーリー国防相も22日「数百人の戦闘部隊の移動が始まったのはほぼ確実だ」と述べ、強い懸念を示した。

国情院は18日に北朝鮮の特殊部隊員約1500人が8〜13日にロシア極東ウラジオストクへ移動したと発表しており、23日の報告で、ほぼ同人数が追加でロシア入りしたもようだと説明した。

また、ロシア軍が意思疎通のため朝鮮語通訳を多数選抜しているなどの動きも確認したと説明。北朝鮮内では、派兵のうわさが広まることを恐れた当局が、ロシアに送る軍人の家族らを集団移住させているとの情報があるとした。

国情院は北朝鮮が4個旅団、計1万2千人をウクライナに送るとの予想を明らかにしている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日の声明で、北朝鮮兵の大規模な訓練が既に始まっているとの情報をウクライナ側が持っていると述べた。規模について、6千人の旅団2個編成の可能性があるとの見方を示した。

声明で各国が北朝鮮を非難していることに謝意を示し「言葉だけではない具体的な対応」も求めた。

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