中国外務省の林剣副報道局長は21日の定例会見で、ミャンマー第2の都市、中部マンダレーにある中国総領事館で18日に爆発があったと明らかにした。死傷者はいなかったという。
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爆発は現地時間同日午後5時ごろに起き、建物の一部が損傷したという。林氏は「中国は襲撃に深い衝撃を受けており、強く非難する」としてミャンマー側に申し入れを行ったと説明。事件の徹底的な調査などを求めた。
一方、ミャンマーで全権を握る国軍は、爆発事案を「テロ行為」と非難しているが、詳細は「調査中」としている。独立系メディア・イラワジは当局者の話として「手投げ弾が投げ込まれた」と伝えた。これまで犯行声明は出ていない。
ミャンマーでは国軍と、国軍に抵抗する武装勢力による内戦が続き、国軍と一部の武装勢力に影響力を持つ中国が停戦を仲介するなど関与を強めている。だがミャンマーの親軍派からは中国が武装勢力を支援しているとの批判もあり、これまで「反中国」のデモなども起きた。(北京=井上亮、ヤンゴン=笠原真)
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