近江牛を使った「すだく」ブランドの焼き肉レストランを展開する総合近江牛商社(滋賀県守山市)は12月18日、海外1号店を中国・上海市に開く。現地で美術館を運営する上海黎安文化芸術発展と組んで、ステーキ店業態を出す。中国は日本産牛肉の輸入を解禁しておらず、当面は現地の和牛肉を食材に使用する。
上海黎安文化芸術発展とフランチャイズチェーン(FC)契約を結ぶ。上海黎安文化芸術発展がFC加盟店となって店を運営し、総合近江牛商社がシンガポールの現地法人を通じて支援する。80席前後の店舗でステーキの値段は1人50〜100元(約1000〜2000円)程度となる。足元の中国景気は不動産価格の急落などで「バブル経済崩壊後のような状態」(西野立寛社長)といい、値ごろ感を出すことで、富裕層に限らず顧客を取り込む考えだ。
年末から2025年1月にかけて、フィリピンやインドネシアでもFC方式で焼肉店をオープンする。これらの店で使う牛肉の7割程度については、日本から輸出する近江牛とする計画だ。イスラム教徒が多いインドネシアではハラル対応で処理した牛肉を提供する。日本よりも経済成長率が高いアジア各地で26年10月期までに約40店を展開する考えだ。
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