【NQNニューヨーク=横内理恵】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比112ドル84セント高の3万8352ドル50セントで推移している。主要株価指数が前週にそろって上昇し、短期的な戻りが続くとの期待が買いを誘っている。アップルやテスラなどが好材料を受けて上げている。
4月に入って米株式相場は全般に弱含んでいたが、前週は多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が週間では4週ぶりに上昇。上昇率は昨年10月末〜11月上旬以来の大きさだった。決算を手がかりに一部の主要ハイテク銘柄が上昇した。
ダウ平均の構成銘柄ではないがテスラが12%前後上げている。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が前週末に訪中し、中国での運転支援機能「フルセルフドライビング(FSD)」の実用化が可能になるとの期待が強まった。
アナリストが投資判断を引き上げたアップルが高い。アムジェンやボーイングも上げている。一方、インテルやマイクロソフトは安い。
今週はアップルやアマゾン・ドット・コムが四半期決算を発表する。30日〜5月1日には米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、3日には4月の米雇用統計の発表もある。様子見ムードが広がりやすく、上値は限定的となっている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で推移している。メタプラットフォームズやアルファベットが安い。
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