【エルサレム=共同】レバノン国営通信は15日、同国のイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとイスラエル軍の交戦が始まった2023年10月以降、国内で1万回以上の空爆があったとする政府の報告を伝えた。軍は16日朝には、レバノン南部ナバティエや首都ベイルート南部を空爆した。国営通信によると、ナバティエの庁舎が空爆され、市長を含む6人が死亡した。
イスラエルメディアによると、ベイルートへの空爆は数日ぶり。バイデン米大統領が9日にイスラエルのネタニヤフ首相と実施した電話会談で、ベイルートへの攻撃を控えるよう求めたとの報道があった。軍は「地下にあるヒズボラの武器庫を狙った」と主張した。
イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザへの攻撃も続けている。パレスチナ通信は16日、北部ガザ市で13人が死亡したと伝えた。軍は、15日には北部ジャバリヤにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の診療所を攻撃。「武器庫として利用されていた」とし、複数人を殺害したと発表した。
ガザ保健当局は16日、23年10月の戦闘開始以降、ガザ側の死者が4万2409人になったと発表した。
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