【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(10月9日の動き)
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ウクライナ軍事支援 首脳級会合が延期 バイデン大統領取りやめで
アメリカ軍は9日、ドイツにあるアメリカ軍基地で10月12日に予定されていた、ウクライナへの軍事支援について協議する首脳級の会合を延期すると明らかにしました。
アメリカのホワイトハウスが8日、会合を主導する予定だったバイデン大統領が接近する大型のハリケーンへの対応にあたるためドイツへの訪問を取りやめると発表したことから、開催が危ぶまれていました。
欧米各国はロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、会合が予定されていた基地でウクライナへの軍事支援について定期的に協議していて、ドイツのメディアは、10月12日が初めての首脳級の会合となり、およそ20か国の首脳の参加が見込まれていたと伝えています。
会合をめぐっては、ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアの侵攻を終わらせるためとしてまとめた「勝利計画」を各国に提示し、支持を得たい考えを示していました。
会合はこれまで繰り返し求めてきた、より射程の長い兵器をロシア領内への攻撃に使えるよう訴える機会にもなるとみられていただけに、延期はゼレンスキー大統領にとって痛手となりそうです。
ウクライナ エネルギー相「この冬は大きな試練となる」
ウクライナではことし、ロシア軍のミサイルや無人機による攻撃でエネルギー施設の被害が相次ぎ、4月にはキーウ州最大の火力発電所も破壊されました。
ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相が9日、首都キーウでNHKのインタビューに応じ、これまでに国内の火力発電のおよそ90%、水力発電の40%近くが被害を受けたとしたうえで「ロシアの無人機が毎晩、国内の6つか7つの地域でエネルギー施設を攻撃している」と述べ、ロシア軍による無人機やミサイルを使ったエネルギー施設への攻撃が常態化していると非難しました。
そして「被害は去年よりはるかに大きく、この冬は私たちにとって大きな試練となる」と述べ、危機感を示しました。
その上で「破壊された施設を修理しても何度も破壊される。これを止めるには、防御を固める必要がある」と強調し、防空システムの強化が欠かせないとして支援を訴えました。
一方、冬に向けた日本の支援について「日本とは多くの面ですばらしい協力関係を築いており、すでに発電機など多くの機材を受け取っている」と述べ、連携を深めていきたい考えを示しました。
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