アメリカ軍は9日、ドイツにあるアメリカ軍基地で今月12日に予定されていたウクライナへの軍事支援について協議する首脳級の会合を延期すると明らかにしました。
アメリカのホワイトハウスが8日、会合を主導する予定だったバイデン大統領が、接近する大型のハリケーンへの対応にあたるためドイツへの訪問を取りやめると発表したことから、開催が危ぶまれていました。
欧米各国はロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、会合が予定されていた基地でウクライナへの軍事支援について定期的に協議していて、ドイツのメディアは、12日が初めての首脳級の会合となり、およそ20か国の首脳の参加が見込まれていたと伝えています。
会合をめぐっては、ウクライナのゼレンスキー大統領が、ロシアの侵攻を終わらせるためとしてまとめた「勝利計画」を各国に提示し、支持を得たい考えを示していました。
会合はこれまで繰り返し求めてきたより射程の長い兵器をロシア領内への攻撃に使えるよう訴える機会にもなるとみられていただけに、延期はゼレンスキー大統領にとって痛手となりそうです。
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