アメリカの気象当局によりますとハリケーン「ミルトン」はアメリカ東部時間の8日午後5時時点で5段階のうち1番強い「カテゴリー5」の勢力で、9日夜に南部フロリダ州に上陸する見通しで、「壊滅的な強風が予想される」として警戒を呼びかけています。

ホワイトハウスは8日、バイデン大統領が今週10日から15日までの日程で予定していた、ドイツとアンゴラへの訪問を延期し、ハリケーンへの対応にあたると発表しました。

バイデン大統領は、ホワイトハウスで開かれた会合で「フロリダ州にとって100年で最悪の嵐の1つとなる可能性がある」と述べた上で、ハリケーンが直撃する地域に最大限の支援を行うよう担当部署に指示したと強調しました。

アメリカでは先月下旬にハリケーン「ヘリーン」が上陸し南部のノースカロライナ州などで大規模な洪水や土砂崩れが相次ぎ死者が200人を超えるなど、大きな被害が出たばかりです。

来月の大統領選挙を前に政権奪還を目指すトランプ前大統領は、バイデン政権の災害対応が十分ではないなどと批判しています。

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