米国のトランプ前大統領(7日)=ロイター

【ワシントン=共同】米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は7日、保守系ラジオ番組のインタビューで、メキシコと接する南部国境から不法越境している中南米系の移民の多くが殺人を犯していると主張し「米国に悪い遺伝子が入っている」と述べた。ジャンピエール大統領報道官は「憎しみに満ちており、不適切だ」と反発し、波紋が広がっている。

トランプ氏は以前、不法移民が米国の「血を汚している」と話し、人種差別的だと批判を浴びた。選挙の争点となっている不法移民問題に有権者の目を向けさせるため過激な発言を続けているとみられるが、無党派の反感を買う可能性がある。

トランプ氏は番組で民主党候補のハリス副大統領が国境を開放し「殺人犯を入国させている」と批判。多くは殺人を犯しながら米国で幸せに暮らしていると根拠を示さず主張し「殺人犯は遺伝子にそうなる要因がある」と持論を述べた。

ジャンピエール氏は記者会見でトランプ氏の発言について「血を汚しているという発言と同じで、不快だ」と非難した。

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