ロシア外務省のザハロワ情報局長は2日、ロシア軍の哨戒機が9月23日に北海道に領空侵犯したとの日本側の発表について「日本が主張する情報の根拠を確認できない」と会見で述べ、領空侵犯を否定した。
ロシア側はこれまで日本側の発表について公式に発言していなかった。ザハロワ氏は日本側が外交ルートを通じてロシア側に抗議しようとしたが「ロシアは抗議を退けた」とも述べた。
日本政府の発表によると、北海道の礼文島沖北方で9月23日午後にロシア軍の哨戒機1機が領空を3度侵犯した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進し、強い光と熱を放つ「フレア」を使用して警告した。
対領空侵犯措置でフレアを使用するのは初めてだった。
ザハロワ氏は10月1日に発足した石破茂政権についても言及した。経済産業相が兼務していた「ロシア経済分野協力担当相」の設置が見送られたことについて「日本はロシアとの経済関係を発展させる必要はないのだろう」と発言し、日本側が関係を閉ざしていると主張した。
ザハロワ氏は「日本側が関係を閉ざすのなら、我々は他のパートナーを探す」とも述べ、中国との関係強化に触れた。
ロシアが2022年にウクライナ侵略を開始した後、日本や欧州の自動車メーカーなどは相次いでロシア市場から撤退した。ロシア国内では中国の自動車メーカーの進出が増えており、販売シェアが上昇している。
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