石破茂首相は2日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と電話で15分程度協議した。首脳が互いの国を往来する「シャトル外交」を継続し、緊密な意思疎通を進めると一致した。日米韓の枠組みで北朝鮮の問題に対処していく方針も確認した。
両首脳は2025年の日韓国交正常化60年に向け、2国間の良好な関係を持続可能なものにすると申し合わせた。首相は「現下の戦略環境で日韓の緊密な連携は双方にとって不可欠だ」と伝えた。尹氏は関係強化に取り組むことへ期待を表明した。
首相はオーストラリアのアルバニージー首相とも電話で15分ほど話し、安全保障協力を継続すると合意した。日米豪印の4カ国の枠組み「Quad(クアッド)」などの連携を推進すると確かめた。
アジアで集団防衛の仕組みを作る「アジア版北大西洋条約機構(NATO)」構想には触れなかった。首相が両首脳と協議後、首相官邸で記者団に語った。
ラオスで10〜11日に出席予定の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議で両首脳と会談したいと言明した。
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