ロシアのプーチン大統領は2日、中国の習近平国家主席に対し、ソ連時代も含めた両国の国交樹立75年を祝う電報を送った。プーチン氏は前日にも、習氏に対して中国建国75年の祝電を送っており、2日連続の祝電は異例だ。背景には、ウクライナ侵攻後、経済や外交で中国頼みが強まっていることがあるとみられる。
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プーチン氏は2日の祝電で、「我が国は最初に中華人民共和国を承認し、すぐに緊密な関係を築いた」と訴え、「今日のロ中関係は前例のない高いレベルにあり、公正で多極化した世界秩序をつくるため、効果的に協力している」と、両国の関係を評価した。
プーチン氏は前日の祝電で習氏に対し、「あなたの指導力の下、中国は国際舞台での立場を強め、地域的、世界的な課題の解決に重要な役割を果たしている」と称賛。国連や新興国グループ「BRICS」などで連携を強める考えを示していた。
ロシアは2022年2月のウクライナ侵攻後、米欧や日本から厳しい経済制裁を科され、関係は決定的に悪化した。一方で、中国は経済面でロシアを支え、国連やBRICSでは、米欧に対抗して協調する姿勢も鮮明にしている。
プーチン氏は昨年10月と今年5月に中国を訪問。習氏も昨年3月に続き、今年10月にもロシアを訪問する計画だ。
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