長引くロシアのウクライナ侵攻で、ウクライナ軍が活路を求めて開始したロシア南西部クルスク州への越境作戦は、2カ月近くが経過しました。ロシア軍が反撃し、綱渡りの状態が続いています。そのロシアは10日、太平洋などで、9万人以上の兵士と400隻以上の艦船などが参加する大規模軍事演習を開始。中国軍の艦船や軍用機も加わり、ウクライナ侵攻で対立する米欧や日本を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられます。

  • 【速報中】ナスララ師殺害、数分間に80発以上投下 地中貫通爆弾も
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 米民主党のハリス副大統領(59)と共和党のトランプ前大統領(78)による大統領選のテレビ討論会が10日、開かれました。政治指導者としての手腕は未知数のハリス氏でしたが、論戦の主導権を握る場面が目立ち、直後のCNNの世論調査では63%がハリス氏の「勝利」と回答。ただ、11月の選挙でカギを握る接戦州の投票結果などにどこまで影響するのかはわかりません。

 米捜査当局は15日、フロリダ州のゴルフ場でプレー中のトランプ氏を狙撃しようとしたとみられる58歳の男を拘束しました。男はトランプ氏を殺害しようとした罪で大陪審によって起訴されました。トランプ氏は7月13日、集会での演説中に狙撃されたばかり。2度目の暗殺未遂事件です。

 南米ペルーで日系人初の大統領になったアルベルト・フジモリ氏が11日、死去しました。86歳でした。貧困対策や治安改善で成果を上げたことは今も評価されていますが、人権侵害や民主主義を軽視した政治手法への反発も根強くあり、国内の評価が分かれる人物でした。

 中国南部の広東省深圳で18日、登校中だった深圳日本人学校の10歳の男児が男に腹部を刺されて死亡する事件がありました。日本政府は、中国側に事実関係や犯行動機の説明を求めていますが、6月に江蘇省蘇州市で日本人学校の送迎バスが刃物を持った男に襲われた事件と同様に、十分な説明はなされていません。

 昨年10月にパレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、ハマスに連帯を示すレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルの間で攻撃の応酬が続いてきました。

 そのレバノンで17~18日、ヒズボラのメンバーらが携帯するポケットベル型の通信機器が相次いで爆発しました。レバノン保健省によると、37人が死亡し、約3千人が負傷しました。

 さらにイスラエル軍は27日、レバノンの首都ベイルート南部にあるヒズボラ本部を攻撃。28日には、ヒズボラの最高指導者ナスララ師を殺害したと発表しました。

 中東地域の軍事的緊張が非常に高まっています。イスラエル軍によるレバノンへの地上侵攻、ヒズボラを支援してきたイランの出方などが注目されています。

 9月の国際ニュースを写真で振り返ります。

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