ルッテ氏は前任のストルテンベルグ氏に代わって1日、事務総長に就任し、ベルギーのブリュッセルにあるNATO本部で会見しました。

このなかでルッテ氏は優先的に取り組む課題の一つとしてウクライナ支援を挙げ「ヨーロッパの平和と安定のためには独立した民主的なウクライナがあることは不可欠だ。我々は最終的にウクライナが勝利することを望んでいる」と述べました。

そしてロシアに対して中国が軍事目的にも転用できる部品などを供給しているとして「中国はロシアの残忍な侵略戦争を可能にしている」と指摘し懸念を示しました。

その上で日本などとの協力が重要だとする考えを示し「共通の課題にともに対処していきたい」として10月17日と18日に行われるNATO国防相会合に日本を含むインド太平洋地域のパートナー国を初めて招待することを明らかにしました。

また11月のアメリカ大統領選挙の結果次第ではアメリカのNATOへの関与が弱まるのではないかと指摘されていることについて「私はかつて首相としてトランプ氏と4年間仕事をしたし、ハリス氏とも緊密にやりとりをしている。2人ともNATOの重要性を理解している」と述べ、結果に左右されることはないと強調しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。