【ロンドン=大西康平】1日午後の欧州金融市場でイランのイスラエル攻撃の可能性を懸念した取引が広がっている。弾道ミサイルによる攻撃を近く始める準備をしていると米高官が明らかにした。欧州指標の北海ブレント先物は上昇して一時前日比4%高の1バレル74.5ドルと約1週間ぶりの高値を付けた。
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イランは世界の石油供給の約2割にあたる日量約2000万バレルが通過するホルムズ海峡に面する。戦争激化による通行リスクが意識されている。
株式市場ではリスク回避の動きが出ている。代表的な株価指数のストックス600は上昇から下落に転じて一時0.7%安となった。金融株の下落が大きい。ドイツのDAX指数も0.9%安となった。
安全資産とみられる国債や通貨には買いが入っている。ドイツの10年債利回りは一時前日比約0.11%低下の約2.01%と、約9カ月ぶりの低水準まで下落(価格は上昇)した。為替市場ではスイスフランが一時1ドル=0.84スイスフラン台前半と、0.84台後半から対ドルで上昇した。
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