アメリカのトランプ前大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は27日、マンハッタン中心部の「トランプタワー」で会談しました。
会談の冒頭で、トランプ氏は「大統領に就任するよりも前に、双方にとってよい結果をもたらすことができると思う」と述べ、自身が11月の大統領選挙に勝利すればウクライナとロシアの和平を実現できると主張しました。
一方、ゼレンスキー大統領は「大統領選挙までにプーチン氏を阻止できないのは理解している。われわれはアメリカの力が強くあることを望んでいるし、頼りにしている」と述べました。
ゼレンスキー大統領は会談でウクライナがロシアによる軍事侵攻を終わらせるためとして新たにまとめた「勝利計画」を説明したとしています。
ゼレンスキー大統領は前日、ハリス副大統領とも会談していて、アメリカ大統領選挙を前に両候補と会談することで、どちらが勝利した場合でもアメリカからの継続した支援を得られるよう確認しておきたいという思惑があるとみられます。
会談後、トランプ氏はFOXニュースに対し「いろいろ学んだが、ともに戦争を終わらせたいという点は変わらない。われわれは公平な取り引きを望んでおり、そういうものになる」と述べましたが、和平実現に向けた具体的な計画については明言しませんでした。
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