パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は26日、国連総会の一般討論演説で、ガザ地区で去年10月に始まったイスラエルとハマスの戦闘で4万人以上の死者が出ている現状について「人々は1年近くもの間、イスラエルによる戦争犯罪と虐殺にさらされている。イスラエルはガザをほぼ完全に破壊し、人の住めない場所に変えた」と述べ、激しく非難しました。

また、イスラエルに軍事支援を続けるアメリカに対しても「罪のない何千もの子どもや女性、高齢者を殺害するための武器を提供し、軍事作戦の継続を後押ししてきた」と述べ、これまでの対応を批判しました。

その上で国際社会に対し「イスラエルが行ってきた虐殺などが、何の責任も取らずに済まされてはいけない」として、イスラエルに制裁を科すことを求めるとともに、ガザ地区からイスラエルを完全に撤退させ、恒久的な停戦の実現に向けて力を尽くすよう呼びかけました。

これに対し、イスラエルのダノン国連大使は声明で「アッバス議長は演説でハマスという言葉を一度も言わず、去年10月以降、ハマスの犯罪行為を非難していない」と反発しました。

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