フィリピン軍は今月17日から23日の1週間に南シナ海の南沙諸島、英語名スプラトリー諸島にあるサビナ礁に出入りした中国海軍の軍艦が11隻と過去最多にのぼったと発表しました。
軍艦のほかにも、16隻の中国海警局の船と55隻の中国漁船を確認したとしています。
サビナ礁はフィリピンの排他的経済水域の内側にありますが、中国も領有権を主張し、頻繁に船団を組んで停泊するため、フィリピンはおよそ5か月にわたり巡視船1隻を派遣して監視にあたってきました。
しかし現場で中国海警局の船に衝突されたり水や食料の補給を妨害されたりして監視活動が難しくなり今月15日に引き揚げていました。
今回、確認された中国の軍艦などはフィリピンの巡視船が現場の海域からいなくなったあと相次いで姿を現したことになります。
これについて、フィリピン海軍の報道官は「私たちはひるまずに監視を続ける」として再び巡視船を派遣する方針を示し、中国による実効支配に警戒を強めています。
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