【ヒューストン=花房良祐】大型ストライキに揺れる航空機大手の米ボーイングは24日、労働組合への賃上げ提案を巡り回答期限を延長すると表明した。同社は4年間で30%の賃上げを提案して27日までの回答を求めていた。
ボーイングの提案に対し、3万人以上が加盟する労組は組合投票を実施する時間がないと反発していた。会社側は新たな回答期限を示していない。労組はアンケートを実施するなどして会社提案に対する組合員の意見を聞いている。
ボーイングと労組は賃上げ交渉がこじれ、13日から米西部シアトル郊外の工場群などで16年ぶりの大型ストが始まった。40%の賃上げを求める労組に対し、会社は23日に「最終提案」として30%の賃上げ案を提示した。
現地報道によると労組幹部は「提案は十分でない」との見方を表明しており、組合投票にかけても可決されるかは不透明だ。
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