会談は国連本部で日本時間の午前3時半ごろからおよそ1時間、行われました。

冒頭、王毅外相は「国連総会の場でお会いできたことは、戦略的互恵関係を前に進めるのに有意義だ。上川大臣を北京に招待したい」と述べました。

これに対し、上川大臣は中国・広東省の※深センで日本人学校に通う10歳の男子児童が登校中に男に刃物で刺されて死亡した事件について「日中関係の基礎は国民どうしの交流にあるが、その交流に深刻な打撃を与える大きな事件が発生した」と述べました。

その上で、事実の一刻も早い解明や再発防止、日本人の安全確保の徹底などを求めました。

さらに、SNSなどでみられる両国の対立をあおる投稿に対処するよう要請しました。

また会談では、東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出をめぐり、両国が日本産水産物の輸入再開で合意したことを受け、上川大臣は輸入停止措置の早期撤廃を求めたものとみられます。

両外相が会談するのは、ことし7月にラオスで行われて以来となります。

※「セン」は「土」へんに「川」。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。