【モスクワ、キーウ=共同】ロシアのプーチン大統領は19日、ロシア軍に今年納入される無人機は140万機に上り、昨年の10倍になる計画だと表明した。「戦場での需要により早く対応した者が勝利する」とし、ウクライナ侵略の目的達成に向け、無人機開発を強化する方針を改めて示した。北西部サンクトペテルブルクでの無人機開発に関する会合で語った。
プーチン氏は「さまざまな種類の無人機は現代の戦闘で不可欠なものになっている」と強調。多目的ロボットなどの開発を通じてロシアの無人機システムの生産ラインは拡大しており、製品の大部分を戦闘の前線部隊に送ると述べた。2030年までに国内各地に最大48カ所の無人機研究・開発センターを創設するとも語った。19日は無人機生産施設を視察した。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、激戦地の東部ドネツク州でロシア側の攻撃能力を「低下させた」と主張した。ロシア西部クルスク州への越境攻撃についても、約4万人のロシア兵をロシア西部へ移すことに成功したと述べた。ゼレンスキー氏はウクライナ東部で攻勢を強めるロシア軍を分散させることが越境攻撃の狙いだと訴えていた。
ロシア軍が19日に90発近い誘導滑空爆弾でウクライナを攻撃したとも非難。ウクライナ内務省は同日、ロシア軍の誘導滑空爆弾により、北東部スムイ州の老人福祉施設で1人が死亡したと発表した。
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