中国南部の広東省深圳市で日本人学校に通う10歳の男児が刃物で刺されて死亡した事件について与野党から19日、反応が相次いだ。
自民党の石破茂元幹事長は党総裁選の選対会合で「日本人の安全は決して楽観を許す状況ではない」と危機感を示した。高市経済安全保障相は「反スパイ法もある中で中国で留学したりビジネスで滞在したりする日本人の環境を整えなければならない」と指摘した。
小泉進次郎元環境相はX(旧ツイッター)で6月に蘇州で日本人学校のスクールバスが刃物を持った男に襲われた事件に触れつつ「日本人学校を巡る事件が立て続いたことは大きな懸念だ」と記した。河野太郎デジタル相はXで「中国国内の日本人家族の帰国を促さなければならないことになる前に、中国当局にはしっかりとした対応を求める」と言及した。
小林鷹之前経済安全保障相は19日、日本経済新聞などのインタビューに「許されることはない。政府に対しては中国当局に対して高いレベルで再発防止の徹底を申し入れていただきたい」と語った。茂木敏充幹事長はXで「強い怒りを覚える。しっかりとした捜査を求める」と投稿した。
公明党の北側一雄副代表は記者会見で「事件の背景・動機をしっかり捜査してもらいたい。日中関係にも大きな影響を与えてしまう」と述べた。
立憲民主党の泉健太代表はXに「突然命を奪われた怒りと悲しみは計り知れない。中国政府には厳重な対応を求める」と書き込んだ。国民民主党の玉木雄一郎代表もXで「中国当局に邦人保護に万全を期すよう強く申し入れるべきだ」と強調した。
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