トランプ氏は15日に南部フロリダ州で男に銃で狙われていたとみられる事件が起きたあとも予定どおり選挙集会を続けていて、18日は厳重な警備態勢が敷かれる中、ニューヨーク州ユニオンデールで演説を行いました。

この中でトランプ氏は今月のテレビ討論会で「オハイオ州ではアメリカに流入してきた人たちがペットを食べている」との発言が批判を受けていることを念頭に、「彼らを国の外に出さなければならない。不法に入国し、この国を破壊している」と述べるなど、移民政策に多くの時間を割きました。

トランプ氏は「私は国を守るが、ハリス氏は国を明け渡す」「私は『国境を守る大統領』になりたいが、ハリス氏は『侵略される大統領』として知られることになるだろう」などと移民政策の違いを繰り返し強調し、対決姿勢を改めて鮮明にしました。

この日はもともとトランプ氏の不倫の口止め料をめぐるニューヨーク州の裁判で量刑の言い渡しが予定されていましたが、裁判官は11月の大統領選挙に影響を与えようとする見方を避けるためだとして、選挙後に延期しています。

支持者「トランプ氏は人々を救ってくれる」

地元ニューヨークの40代の男性は、トランプ氏を狙った事件が続いていることについて「彼らは明らかにトランプ氏を殺そうとしています。このことが最後の勝利に向けてトランプ氏を利することになればと思います」と話していました。

また南部ジョージア州から13時間かけて車を運転してきたという50代の女性は「私たちは尋常ではないほど税金を支払っています。働く人たちにはチャンスがありません。トランプ氏はそんな人々を救ってくれると信じています」と期待を込めていました。

ハリス副大統領 最大の強制送還に批判

アメリカのハリス副大統領は18日、首都ワシントンでヒスパニック系の人たちが参加する会合に出席し、近年、法的な手続きをせずにメキシコとの国境を越えて入国を試みる人が急増していることを念頭に「われわれは壊れた移民制度を立て直さなければならない。市民権を得るための道筋を作りながら、国境の安全を確保することは両方実現できる」と訴えました。

そして、トランプ前大統領が移民をめぐる問題で「アメリカ史上、最大の強制送還を実施する」としていることについて「それがどのようなものになるのか想像してもらいたい。大規模な強制捜査を行ったり、収容所を作ったりするのか。彼らは何を言っているのか」と批判しました。

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