【NQNニューヨーク=稲場三奈】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前9時35分現在は前日比48ドル93セント安の4万1557ドル25セントで推移している。午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、様子見姿勢が強い。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の利下げが経済を支えるとの見方は根強く、ダウ平均は上昇する場面がある。

18日まで開いているFOMCでは利下げを決める公算が大きい。利下げ幅は通常の倍にあたる0.5%との見方が優勢となっている。参加者の政策金利見通し(ドットチャート)やFRBのパウエル議長の記者会見などを確認したいという市場参加者は多い。持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、小幅な値動きにとどまっている。

朝発表の8月の住宅着工件数は前月比9.6%増の135万6000戸(季節調整済み、年率換算)と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(131万戸)を上回った。先行指標となる住宅着工許可件数も同4.9%増と、市場予想(1.0%増)以上だった。米経済の底堅さが意識された面もあった。

個別では、スリーエムやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなどが売られている。半面、アップルやシェブロンは高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も一進一退で推移している。

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