中国海軍の空母「遼寧」が18日未明、沖縄県の与那国島と西表島の間を航行し、日本の領海に隣接する接続水域に一時入った。中国の空母が日本の接続水域を航行するのは初めてとみられる。

中国海軍の空母「遼寧」(2018年)=ロイター

中国軍を巡っては8月に情報収集機が長崎県男女群島沖の領空を侵犯し、測量艦が鹿児島県口永良部島付近の領海を航行した。

接続水域は領海の外側12カイリ(およそ22キロメートル)までの水域を指す。原則としてどの国の船も自由に航行できるものの、沿岸国は領海への不法侵入などを防ぐために警告を発することができる。

中国艦は日本周辺の接続水域を度々航行してきた。7月28日には中国海軍の情報収集艦が今回の遼寧と同じ与那国島と西表島の間の接続水域内を通過した。防衛省は今回の航行の目的を分析し、警戒・監視を続ける。

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