ニューヨークのウォール街=ロイター

【NQNニューヨーク=川上純平】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸して始まり、午前9時40分現在は前週末比216ドル00セント高の4万1609ドル78セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が米景気を下支えするとの期待から主力株に買いが先行。ダウ平均は8月30日に付けた最高値(4万1563ドル)を上回り、上げ幅が300ドルを超える場面がある。

FRBは17〜18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに転じる公算が大きい。利下げ幅を巡る市場の見方は割れているが、通常の2倍の0.5%になるとの観測がある。大幅利下げの可能性を意識した先回り買いが入っている。

16日発表の9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は11.5と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(マイナス5.0)を上回った。米景気が大幅に悪化せず、ソフトランディング(軟着陸)できるとの期待も投資家心理を支えている。

もっとも、大型ハイテク株の一部には売りが出ており、上値を抑えている。ダウ平均の構成銘柄では、アップルの下げが目立つ。アナリストが新型スマートフォンの高価格帯機種「iPhone16 Pro」の引き合いが弱い可能性を指摘し、重荷となっている。

そのほかの個別では、インテルやウォルト・ディズニー、IBMが高い。メルクとアムジェンも上昇している。半面、アマゾン・ドット・コムが安い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落して始まった。

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