アメリカ 来週にも特使をイスラエルに派遣へ

パレスチナのメディアは14日、イスラエル軍がガザ地区北部のガザ市で住宅を空爆し、女性や子どもを含む住民10人が死亡したと伝えました。

ガザ地区の保健当局は、これまでの死者が4万1118人にのぼったとしています。

一方でイスラエル軍は14日、隣国のレバノン側からおよそ50発の発射体が確認され、その一部を撃墜したほか、残りは空き地に落ちたと発表し、今のところけが人は確認されていないとしています。

イスラエル軍は、ヒズボラの攻撃拠点などに空爆を行ったと発表していて、イスラエル軍とヒズボラとの間では、連日攻撃の応酬が続いています。

イスラエル軍は、レバノンでの地上作戦を想定した訓練も実施していて、今週、訓練を視察したガラント国防相は「ガザ地区での作戦は完了に近づき、軍の重心はレバノン側に向いている」などと述べ、さらなる軍事行動も辞さない構えを示しています。

イスラエルメディアは、アメリカの特使が来週初めにもイスラエルを訪れヒズボラとの間の戦闘について協議すると伝えていて、紛争の拡大を防ぐことができるか焦点になっています。

イスラエル ガザ地区南部で住宅を攻撃 5人死亡 地元メディア

パレスチナのメディアは13日、イスラエル軍がガザ地区南部のラファで住宅を攻撃し、住民5人が死亡したと伝えました。

イスラエル軍は12日にもラファを拠点とするハマスのすべての部隊を壊滅させたとしていて、さらにラファでの軍事作戦を続けています。

イスラエル軍は国際社会の反対をよそに、ことし5月からラファでの軍事作戦を行っていてハマスの戦闘員2300人以上を殺害したほか、「フィラデルフィ回廊」と呼ばれるエジプトとの境界地帯に張り巡らされていた多数の地下トンネルを破壊したとしています。

一方、ガザ地区での停戦と人質の解放に向けた協議をめぐり、イスラエルメディアのハーレツは13日、関係者の話としてネタニヤフ首相がフィラデルフィ回廊に軍の駐留継続を主張していることが、協議が難航している主な要因だと伝えています。

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