台湾の沿岸警備を担当する海巡署によりますと、14日朝、台湾北部の新北の海岸からおよそ100メートル離れた海上でゴムボートが発見されました。

海巡署はゴムボートに乗っていた中国人1人の身柄を確保し、脱水症状が確認されたため、医療機関に搬送したとしています。

海巡署によりますと、この中国人は「中国で借金を抱え、台湾で新しい生活を始めたい」と話していて、密航してきたとみられるということです。

台湾ではことし6月、新北などを流れる川の河口に中国軍の艦艇の艇長だった元少佐が小型船で侵入する事件が起きていて、台湾当局は中国からの船などによる侵入への警戒を強めています。

今回の対応について、海巡署はゴムボートが長さ3.6メートルと小さく、レーダーなどで探知できなかったものの、人為的なミスはなかったとしています。

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