北京で開かれている中国軍の関係団体が主催する国際会議には、ロシアなどおよそ100の国や国際機関の代表団が参加し、このうちアメリカは去年よりも格上のマイケル・チェイス国防次官補代理を派遣しました。
13日の開会式では中国の董軍国防相が演説し、「多くのリスクに直面する中で大国には大国の責任がある。大国間のよい交流は世界平和と安定の源となる」と述べ、大国どうしが安全保障の分野で協力する重要性を強調しました。
去年の開会式では中国軍の制服組トップが演説し、台湾をめぐってアメリカを強くけん制しましたが、ことしは直接の言及はありませんでした。
また、会場では去年はなかった米中関係をめぐる両国の専門家らの対談もメディアに公開されました。
今回の国際会議のあとには米中の防衛当局者間の協議も行われる予定で、近く計画されている米中首脳による電話会談に向け地ならしが続いているとみられます。
中国とアメリカは台湾や南シナ海などをめぐり対立が続いていますが、去年11月の米中首脳会談以降、関係の安定化を目指して対話が続いています。
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