エターナルホスピタリティグループは2年連続の最高益を見込む(大阪市内の店舗)

エターナルホスピタリティグループ(旧鳥貴族ホールディングス)は13日、2025年7月期の連結純利益が前期比21%増の25億円になる見通しだと発表した。2期連続で最高益を更新する。国内の地方都市のほか、米国や東アジアなど海外でも居酒屋「鳥貴族」などを積極出店する。また、25年7月期から配当額を毎年増配もしくは横ばいにする「累進配当」を導入することを決めた。

売上高は14%増の478億円、営業利益は23%増の40億円になる見通し。サントリーホールディングス(HD)から23年に買収した「やきとり大吉」を展開するダイキチシステム(大阪市)とオフィスを統合し、鳥貴族と大吉の両ブランドで店舗数を増やす。

海外展開も急ピッチで進める。8月には米国で初となる自社開発店舗をカリフォルニア州に開いた。台湾では現地の食品企業との合弁会社を通じ9月20日に鳥貴族ブランドで第1号店を出店する。香港や韓国でも出店準備を進める。

好業績を受けて、今期から累進配当を導入する。連結配当性向を「20%以上を目安とする」方針も新たに定めた。今期の年間配当は前期から17円積みまして46円とする。配当性向は20.6%になる見通し。

13日に発表した24年7月期の連結決算は純利益が前の期比3.5倍の21億円となり、22年7月期(11億円)を上回って最高益を更新した。売上高は25%増の419億円だった。インバウンド需要も取り込み、鳥貴族の客足が伸びた。

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